お父さんの遺産相続!どうしよう!
前回は相続する遺産のなかで、1、不動産 2、預金口座 3、有価証券についてお話ししました。
今回は、現金・自動車・貴金属の相続についてお話しします。
4、現金について
現金保有額を調べます。
1 家中の探索をします。
故人の住居を徹底的に探してみてください。
引き出し、クローゼット、ベッドの下、本棚、机の引き出しなど、現金が隠されている可能性の
ある場所をチェックします。
現金は意外な場所に隠されていることがあります。
2 故人と家族、または親しかった人との会話を思い出してみます。
3 故人の家族や親しい友人と話をして、現金の隠し場所について尋ねてみてください。
彼らが知っているかもしれません。
4 書類を調査します。
故人の書類やファイルを調査してみてください。
時々、現金が隠されている封筒や書類が見つかることがあります。
5 家具や家電の中に隠されているかも 。
故人の家具や家電製品の中にも現金が隠されている可能性があります。
ソファのクッション、テレビのリモコン置き場付近、冷蔵庫、本棚の中なども。
6 壁や床下の隠し場所 壁の中や床下に隠されたスペースがあるかもしれません。
床板を持ち上げてみたり、壁を叩いて空洞を探してみてください。
以上の方法を試してみてください。他には・・・
貸金庫の契約は無かったですか?
故人の通帳に貸金庫使用料が無いかチェックしましょう。
貸金庫に現金を保管することは一般的には有ることです。
・現金は入れられる 金融機関ごとのルールは違いますし、庫内のスペースもまちまちです。
・基本的に貸金庫に入れられないのは「危険物や変質の恐れがあるもの」です。
・現金は危険物には当たりませんし、長期間貸金庫に入れたままにしておいても変質する恐れも
ありません。
そのため、危険物でもなく変質の恐れも無い現金は貸金庫に入れることは可能です。
実際に貸金庫に現金を入れている人もいます。
特に、自営業の人などは数百万円単位の現金を貸金庫に入れていることも少なくありません。
リスク分散や災害時の備えとして 貸金庫に現金を入れておくことで、急に多額の現金が必要になった際に対応できます。
災害時にも貸金庫に入れている現金を引き出せるため、手元に使える現金が無くて困ることを防げます。
金融機関が推奨されない理由
金融機関は現金を入れることを推奨していません。
なぜなら、現金は預金することが金融機関の利益になるためです。
また、貸金庫の中身を金融機関が保証できないケースもあるため、注意が必要です。
問題点
貸金庫に入れておいた現金が原因で遺産相続が面倒になることもあります。
遺産を相続する側が貸金庫に多額の現金が入っていることを知っていれば、遺産相続の際に問題が生じることはありません。
結論
貸金庫に現金を入れることは可能ですが、リスクを考慮して慎重に判断することが大切です。
相続が発生した際の遺産分割方法について
被相続人の現金保有額や不動産などの財産を適切に分配するためには、いくつかの方法があります。
以下に、相続に関連するポイントと注意事項を説明します。
現物分割
財産をそのままの形で分割する方法です。
具体的には、不動産や自動車などの物品を相続人同士で分けることができます。
ただし、物品の売却や管理には注意が必要です。
換価分割
不動産などの財産を売却して現金で分割する方法です。
物品を現金に換算してから分配します。
売却価格の評価や手続きには専門知識が必要です。
代償分割
財産をもらった方が差額等を現金で払う方法です。
例えば、不動産を相続した場合、他の相続人に代償金を支払うことで公平な分配を実現します。
共有分割
財産を共同で相続する方法です。
相続人全員が合意によって分配を決めます。
ただし、共有の管理や売却には注意が必要です。
5、自動車
故人のお家に自動車が有った場合はどのようにすれば良いでしょうか?
自動車の場合は・・・
自動車の相続について、以下の手続きと注意点を解説します。
相続した自動車の名義変更(移転登録)しないとどうなる?
手続きは多岐にわたりますが、被相続人が亡くなった際の手続きには注意が必要です。
車検証上の所有者が亡くなった場合、車両は相続人全員の共有財産となります。
その車を「相続人」の名義に変更しないと、売却や廃車(抹消登録)ができません。
車の相続手続きで使用する書類は、他の手続きで使用するものと共通しています。預貯金解約などと並行して車の相続についても手続きを行うことをおすすめします。
普通自動車の名義変更の流れ
所有者(名義)を確認する
自動車検査証(車検証)の所有欄を確認し、名義人を特定します。
名義人が信販会社やディーラーの場合、相続人がローンを返済する必要があります。
新たな所有者を決める
遺産分割協議の中で相続人が車両を引き継ぐか決めます。
運輸支局で名義変更の手続きをする
車検切れの自動車は手続きができませんので注意してください。
必要書類
車検証
被相続人が生まれてから死亡するまでの戸籍謄本
納付書(500円の検査登録印紙を貼付)
軽自動車について
軽自動車は軽自動車検査協会に書類を提出して手続きを行います。
遺産分割協議書などは不要で、簡易的に名義変更手続きを行えます。
必要書類
車検証
被相続人の住民票または印鑑証明書
自動車検査証記入申請書
車の相続は相続税の対象にもなりますので、専門家のアドバイスを受けながらスムーズに手続きを 進めてください。
被相続人の氏名が記載されていた場合、相続方法や評価額を確定する際には、専門家の助言を仰ぐことや、相続には個々の状況に応じて適切な方法を選択する必要がありますので、弁護士や税理士と相談することをお勧めします。
6、貴金属
金、銀、プラチナなどの貴金属所持の有無
故人の家から貴金属(金、銀、プラチナなど)が出てきた場合について
相続税評価と対応について以下に説明します。
相続財産の種類 相続財産とは、遺産相続の対象になる財産のことです。
貴金属も相続の対象であり、相続税評価を行い、その価値を調べる必要があります。
貴金属の相続税評価方法について 購入時の金額を参考に、 購入した際の金額が分かっている場合は、
通帳などの記録からその金額を相続税評価とします。
専門家の鑑定 購入時の金額が不明な場合は、専門家に現在の価値を鑑定してもらいます。
現在の価値が貴金属の相続税評価になります。
金の場合 相続開始日の金の小売価格によって相続税評価を行います。
「日本地金流通協会」により、金の価格を参照します。
- 相続税の対応について 相続税は一定額以上の相続が行われる場合に支払う義務があります。 貴金属の価値を正確に評価し、相続税の手続きを進めてください。 相続税評価価額の計算方法を理解し、税理士等専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
相続財産にはお金以外のものも含まれるため、専門家の助言を得ながらスムーズに手続きを進めてください。
貴金属 が発見された場合、適切な相続税評価を行い、その価値を調査する必要があります。以下に、相続対象の判定基準と貴金属の相続税評価方法を説明します。
相続対象の判定基準
相続対象の財産は、遺産相続の対象となるものです。具体的には次のような種類があります。
- 金融関係 現金、小切手、預貯金、株式、国債、有価証券、売掛金、貸付金など。
- 不動産関係 家、土地、山林、借地権など土地や不動産に関する権利。
- 動産 車、家具、宝石、貴金属、骨とう品など。
- その他 著作権、特許権、漁業権、電話加入権、賃貸契約の権利など。
貴金属について
「動産」に該当し、相続対象となります。
貴金属の相続税評価方法
貴金属の相続税評価は、以下の方法で行います。
- 購入時の金額 購入した際の金額が分かっている場合、通帳などの記録からその金額を使用します。
- 専門家の鑑定 購入時の金額が不明な場合、専門家に現在の価値を鑑定してもらいます。 金の場合は、相続開始時点の金の小売価格を使用します。
- 金の場合の特別ルール 金の相続税評価は、日本地金流通協会によって発表された小売価格を使用します。
相続税評価を行う際には、これらの方法を適切に組み合わせて貴金属の価値を評価します。
相続税の計算には、相続した財産の総額に応じて税率が適用されますので、正確な評価が重要です。
また、相続放棄を行う場合は、貴金属だけでなく遺産全体を放棄することになりますので、注意が必要です。
専門家にアドバイスをお願いすることも検討してみて下さい。
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